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五指外伝 プロローグ

母のか細い指先が僕の頬に触れた時、すべて解ってしまった。
その指先に取り込んだ僕という存在を、とり零さないように、忘れてしまわないように・・・・・





<ジホ、ジホ・・・・>


哀しいくらいの母の愛がその指先から、僕の深い場所へと押し寄せてくる。
母を恋しがり母がすべてだった頃の僕の意識の中へ。
頬に、唇に、滑らせていくこの母の指先を取り上げ握りしめたらきっと・・・・・


きっと、母は罰という混沌とした空間へすぐさま逃げ帰ってしまうに違いない。











<母さん、母さん!>


もう二度と逢えなくなる運命と知っていたなら僕は・・・


僕は、母を、母の名を、大声で叫んで抱きしめていただろう。
愛している、それでも愛している・・と。

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hana

Author:hana
韓国ドラマ【宮】をベースにした妄想話を綴っています。王道ありパラレルあり、風の吹くまま気の向くまま…

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